2022年 2月10(木)-16日(水) オンライン展示
2022年 2月12日(土) オンライン研究発表会・トークイベント
xlab Online Showcase 2022は、東京大学大学院筧康明研究室の今年度の研究・制作活動の成果を発表・展示するオンラインイベントです。
今年のテーマは、「Interverse of Things」。所属学生・研究スタッフによる成果発表に加え、人類学者の森田敦郎先生をゲストに迎えるトークセッション、そしてオンライン展示で構成されます。
研究発表及びトークセッションは2/12(土) 13時からZoom Webinar / Zoom上にて(事前登録が必要です)、オンライン展示は2/10(木)から2/16(水)までの1週間下記にてご覧いただけます。昨年に続きオンライン開催となりますが、皆様のご来場・ご参加をお待ちしております。
本オンライン展示は、筧康明研究室(xlab)の活動の中で生まれた、主に2021年度の研究・作品成果の一部を取り上げるものです。
情報技術の発展は、多くの対象を計算・制御可能なリソースとして人間に扱えるようにしてきました。本展示が行われる2022年現在、コンピュータで構成される情報環境はリアル、バーチャルの垣根を超えて世界との結びつきを強め、メタバース(Metaverse)等としてその概念の進化を遂げています。一方で、長く続く疫病や気候変動に代表されるように私たちを取り巻く物理環境のさまざまな「問題」は未だそこに横たわり、人間を中心とするデザインへの限界や多元的デザインへの転換の必要性も指摘されています。
これからのテクノロジーには、これまで意識に上らなかった多くのものや現象の存在に気づき見通すための「レンズ」として、また、簡単には制御できない(すべきではない)事象ともインクルーシブな関係をつくる「インタフェース」としての役割が一層求められるでしょう。私たちは、制御し得ないものをノイズや偶然として切り捨てるのではなく、周囲を取り巻く未知なる/異なるものを認め、それぞれの機序・性質のもとで振る舞うものたちの特徴を活かしながら新しい価値をつくる、「ちょうどよい」関係の構築とそのための「余白のある」テクノロジーの可能性を探っています。
海藻との対話、粘菌との共創、画面のないゲーム、環境に呼応する織物など、Showcaseで展示される研究や作品は、どのようにものたち(Things)との関わりを作り、それぞれの世界の重なり(Interverse)を示してくれるでしょうか。
This online exhibition features our research and works produced in 2021 during the activities of Yasuaki Kakehi Laboratory (xlab).
The development of information technology has made it possible for humans to handle many objects as computable and controllable resources. As of this year 2022, when this exhibition is being held, the information environment consisting of computers is becoming more connected to the world beyond the boundaries of real and virtual, and its concept is evolving into proposals such as the metaverse. On the other hand, various problems in the physical environment that surrounds us, including the long-lasting pandemic and climate change, still remain, and the limits of human-centered design and the need for a shift to pluriversal design have been pointed out.
In the future, the design of technology will be required to play an even greater role as a lens to recognize and anticipate the existence of many things and phenomena that we have not been aware of, and as an interface to create inclusive relationships with events that cannot (or should not) be easily controlled. Rather than dismissing uncontrollable things as noise or coincidence, we have been exploring the possibility of building "adequate" relationships and technologies "with margins" to create new values by acknowledging the unknown and different things that surround us, and making use of the characteristics of things that behave under their own mechanisms and characteristics.
From dialogue with seaweed, to co-creation with slime mold, to games without screens, to textiles that respond to the environment, how will the research and artworks exhibited at our showcase create relationships with things and show us the overlap of each world (interverse)?
2022 2.12 (sat) 13:00-18:00(JST)
2/12(土)の13時からZoomを使用したオンライントークイベントを開催します。本イベントは、①本年度の研究/プロジェクトの紹介 ②ゲストを招いたトークセッション ③ラボメンバーによるインタラクティブ研究発表セッションの3つのパートで開催されます。開催の詳細情報・当日配信URLについてはPeatixよりご確認・ご参加登録ください。
We will hold an online talk event using Zoom on Saturday, February 12, from 1:00 pm. This event will be held in three parts: 1) Introduction of this year's research/projects, 2) Talk session with guests, and 3) Interactive research presentation session by lab members. For more information about the event, please visit Peatix and register for the event.
13:00-15:00
1年間の学会や学位の成果や活動を研究室メンバーがプレゼンテーションします。
15:00-16:00
登壇者:
森田 敦郎(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)
筧 康明(東京大学大学院情報学環 准教授)
齋藤 帆奈(東京大学大学院学際情報学府 博士課程)
和田 夏実(東京大学大学院学際情報学府 博士課程)
16:00-18:00
筧研究室メンバーがテーマごとに5つのルームに分かれ、本年度の研究紹介を行います。1人当たり、15分の持ち時間でインタラクティブな交流を予定しています。