塩の結晶を纏う照明によるサイトスペシフィックなインスタレーション。
海から採取された海水で透明の容器を満たし、そこに小さなLEDを点灯したまま浸ける。蒸発等に伴い水中の塩分濃度が変化すると、容器の中ではLEDの表面に塩の結晶が付着し始める。
その「成長」は、気温や湿度、日照など周囲の環境(変化)の影響を受ける。このため、長い時間をかけて変化する形は環境を反映し、光の装いを築いていく。 一方、雨が降ると容器中の塩分濃度が低下し、結晶はたちまち溶けて消えていく。作品を通して、時の蓄積と儚さの両方に向き合うことを企図した。
Exhibition:
東京大学筧康明研究室(伊達亘+筧康明): “gleamharvesting”, ZOU-NO-HANA FUTURESCAPE PROJECT 2020, (2020.9)